【eNPS】クリニックが従業員に退職金を支払うべき理由

現状、退職金制度を設けているクリニックは少なく、従業員50人以上のクリニックでも、導入割合は3~4割程度だと言われています。
つまり、退職金制度のあるクリニックは少数派だということですが、クリニックはこちらの制度を設けるべきです。
ここからは、eNPSなどの観点から、クリニックが従業員に退職金を支払うべき理由を解説します。

他クリニックとの差別化

クリニックが従業員に退職金を支払うことで、他クリニックとの差別化を図ることができます。
当たり前のことですが、同じような条件で求人を募集しているクリニックがあれば、退職金がもらえるクリニックを選択する方の方が多くなります。
言い換えれば、人手不足になったときに、退職金制度を設けているクリニックの方が、人材を確保しやすくなるということです。
先ほど触れたように、退職金制度を設けているクリニックは決して多くないため、これだけでも大きな差別化となるのです。

従業員離れ、eNPS低下の防止

クリニックが従業員に退職金を支払う理由としては、従業員離れやeNPS低下の防止も挙げられます。
退職金は、必ずしも支払わなければいけないものではありません。
そのため、たとえ数十年に渡ってそのクリニックを支え続けた従業員であっても、退職金が必ずもらえるという保証はないのです。
しかし、他の従業員が、長年活躍してきた従業員でも退職金をもらえなかったという事実を知ったとき、果たしてどう感じるでしょうか?
おそらく、仕事のモチベーションが下がったり、場合によっては離職したりすることになるでしょう。
つまり、従業員が離れてしまい、経営が難しくなることを防ぐためにも、退職金は支払うべきだということです。

感謝の表現

クリニックが従業員に退職金を支払う理由としては、従業員に対して、感謝を表現すべきだからということも挙げられます。
従業員に退職金を支払っているクリニックの多くは、従業員から感謝の気持ちを表現するために、こちらの制度を設けています。
もちろん、クリニックにとって、長年支えてきてくれた従業員が退職することは、大きな痛手ではありますが、最後は感謝の気持ちをしっかり伝え、気持ちよく送り出してあげることが大切です。

まとめ

ここまで、eNPSなどの観点から、クリニックが従業員に退職金を支払う理由について解説してきました。
退職金は、クリニックにとって大きな支出となるものですが、支出をためらうことによって、クリニックにおける環境が悪くなる可能性を考えると、必ず支払うべきものだと言えます。
また、退職金支払いのタイミングや金額が適切かどうかは、E-Pサーベイで従業員満足度、eNPSを計測することによってある程度わかります。

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