クリニックが導入すべきサービスの一つに、診療予約システムが挙げられます。
こちらは、患者さんにとっての大きなメリットにつながるだけでなく、クリニックにとってもメリットがあるサービスです。
今回は、NPS®対策の一環として、診療予約システム導入のメリットや選び方について解説します。
診療予約システムの概要
診療予約システムとは、クリニック予約システムとも呼ばれるもので、患者さんがインターネット上から自由に診療予約を行えるWebシステムのことをいいます。
近年は、インターネット環境の整備やスマートフォンの普及も相まって、NPS®対策の一環として、診療予約システムを導入するクリニックが増えています。
また、今後はさらに、こちらのシステムの利用が一般化することが予想されます。
【NPS®対策】診療予約システムにおける患者さん側のメリット
クリニックが診療予約システムを導入することにより、そこに通う患者さんには以下のようなメリットが生まれます。
・待合状況、待ち時間を把握できる
・次回予約、会計の時間を短縮できる
・駐車場の混雑を回避できる など
患者さんにとって一番のメリットは、やはり待合状況や待ち時間を前もって把握できることにより、効率的に時間を使えるということです。
また、次回予約や決済についても時間を短縮でき、車でクリニックを訪れたとき、駐車場が埋まっているという状況も回避しやすいです。
【NPS®対策】診療予約システムにおけるクリニック側のメリット
一方、診療予約システムにおけるクリニック側のメリットには、以下のようなことが挙げられます。
・曜日による患者数の波を抑えやすい
・予約業務の手間を削減できる
・患者さんの予約忘れを解消しやすい など
クリニックは、どうしても土曜日の集患数が多くなりがちです。
こちらは、平日には来院できない患者さんが多く、なおかつ土曜日は午前診療しか行っていないことが多いからです。
診療予約システムを導入すれば、このような曜日による患者数の波を抑えやすくなります。
また、予約業務の手間が省ける分、クリニックの従業員の負担は減少しますし、患者さんの待ち時間を減少させることにもつながります。
その他、患者さんの予約忘れや、それに伴うトラブルを回避しやすいこともメリットです。
【NPS®対策】クリニックにおける診療予約システムの選び方
クリニックがNPS®対策として導入できる診療予約システムには、主に以下のような種類があります。
・予約特化型
・LINE対応型
・アプリ対応型
・受付対応業務の効率化型
予約特化型は、文字通り診療の予約に特化したタイプで、なるべく運用コストを抑えたいクリニックに向いています。
LINE対応型は、予約方法の中にLINEが含まれているタイプで、患者さんの利便性を高めたいクリニックにとってはピッタリです。
また、アプリ対応型は、患者さんがスマホやパソコンなどにインストールしたアプリから予約できるシステムで、診療予約システムの他にチャット機能やオンライン診療機能なども搭載できるため、地域の患者さんにおけるかかりつけ医を目指したいクリニックなどにおすすめです。
ちなみに、受付対応業務の効率化型とは、予約受付だけでなく、来院から診察、会計まで、受付対応業務全般をサポートするタイプで、患者さんの利便性だけでなく、クリニックの従業員における利便性も大幅に向上させたい場合に適しています。
まとめ
ここまで、クリニックがNPS®対策の一環として導入すべき、診察予約システムのメリットや選び方を解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
待ち時間、混雑状況に難があるクリニックは、迷わず診察予約システムを導入し、NPS®向上を図るべきです。
また、患者さんの細かい要望に関しては、E-Pサーベイを活用し、隅々まで理解すれば、ピンポイントで応えることも可能です。