分院は、本人とは別に同じ診療内容やコンセプトで開設されるクリニックです。
こちらはクリニックにとっても、患者さんにとってもメリットのあるものであり、NPS®スコア向上を目指すのであれば、開設を検討すべきだと言えます。
今回は、クリニックが分院を設けることのメリットについて解説します。
クリニックにとっての分院のメリット
クリニックが分院を設けることにより、売上の増加や診療圏の拡大、知名度の向上といったメリットが生まれます。
分院があれば、本院だけの場合と比べてより多くの患者さんを診ることができ、売上は増加します。
また新たな診療圏を開拓することにより、さらに多くの集患数を実現できます。
また分院展開により、クリニック全体の知名度が上がることも、集患につながる可能性があります。
その他、仕入れや人材採用などでスケールメリットを活かすことができたり、人材配置の柔軟性がアップしたりすることも強みです。
【NPS®対策】クリニックが分院を設けることによる患者さんのメリット
クリニックが分院展開することは、患者さんにとっての以下のようなメリットにもつながります。
・スケジュール調整がしやすくなる
・待ち時間が減る可能性がある
・より近いクリニックに通える可能性がある
各メリットについて詳しく説明します。
スケジュール調整がしやすくなる
患者さんはクリニックの分院展開により、本院しかなかった場合と比べてスケジュール調整がしやすくなる可能性があります。
分院だからといって、必ずしも本院と同じ診療時間とは限りません。
例えば水曜日に通院したいものの、本院が休診日の場合、分院であれば通院できるかもしれません。
特に普段忙しい方は、通院できる曜日や時間帯が限られているため、このようにスケジュールにあわせて分院を利用できるというのはメリットです。
待ち時間が減る可能性がある
かかりつけのクリニックが分院を設けることにより、患者さんは待ち時間を減らせる可能性があります。
人気のクリニックでは、待ち時間がかなり長くなることも珍しくありません。
予約制度を導入しているクリニックであっても、予約時間を過ぎてしまうというのはよくあることです。
またクリニックの中には、雑誌やWi-Fiなど待ち時間対策を講じているところも多いですが、あまりに長いと患者さんのストレスが溜まってしまいます。
待ち時間は、クリニックのNPS®スコアの大きく左右する要素であるため、このような状況を放置しておくのは好ましくありません。
一方分院が開設されれば、一つのクリニックに集まっていた患者さんが分散される可能性があります。
その結果、待ち時間が短縮され、スムーズに治療を受けられる可能性が高まります。
もちろん、待ち時間が減れば患者さんのNPS®スコアは上昇します。
より近いクリニックに通える可能性がある
より近いクリニックに通える可能性があることも、クリニックの分院展開における患者さんのメリットです。
どれだけ医療行為やサービスの質が良いクリニックであっても、遠方にある場合は通うのが億劫になります。
もしそのようなクリニックの分院が患者さんの自宅近くにできれば、気軽に高品質のサービスを受けることができます。
特に高齢の方や身体が不自由な方にとって、自宅の近くのクリニックに通えることは大きなメリットであり、こちらは大幅なNPS®スコアの上昇が期待できます。
まとめ
クリニックにとって、分院を開設することは非常に大きな決断です。
しかし、本院の経営がうまくいっているのであれば、分院を開設することでさらなる売上やNPS®スコアの上昇が期待できます。
もちろん、本院の経営に苦戦している場合、まずはそちらを立て直す必要があります。
その際は、患者さんの要望やクリニックに対する評価を知ることができるE-Pサーベイを活用してください。