居酒屋のチャージ料をなくすメリット・デメリット

チャージ料は、テーブル席を利用することに対し、飲食代とは別に顧客に請求する料金です。
居酒屋の中には、こちらの制度を採用しているところも多いかと思いますが、チャージ料をなくすことにはどういったメリット・デメリットがあるのでしょうか?
今回はこちらの点について解説します。

居酒屋のチャージ料をなくすメリット

居酒屋のチャージ料制度を撤廃することには、以下のようなメリットがあります。

・無料の訴求効果
・SNSでの拡散
・会計の明瞭化
・顧客の心理的負担の軽減
・提供タイミングへの不満解消

各メリットについて詳しく説明します。

無料の訴求効果

居酒屋が顧客からチャージ料を取らないようになることで、“チャージ料なし”と明確にアピールできます。
こちらは価格に敏感な層や、外国人観光客などにとっての大きな魅力になります。

そのため、新規顧客の獲得や集客力の向上につながります。

SNSでの拡散

居酒屋がチャージ料制度を撤廃すれば、その事実がSNSで拡散される可能性があります。

SNSで“チャージ料がない良心的な店”という情報が広まれば、こちらも新規顧客の獲得につながる可能性があります。

会計の明瞭化

居酒屋のチャージ料をなくすことで、会計時に顧客が「思ったより高かった」と不満を持つケースが少なくなります。

また支払う金額がわかりやすいため、安心して飲食を楽しんでもらうことができ、こちらは顧客満足度向上に寄与します。

顧客の心理的負担の軽減

居酒屋のチャージ料は、単純に席料として請求することもあれば、お通しを提供し、お通し代として請求するケースもあります。
この場合、顧客はお通しを不要と感じていたとしも、「いらない」と言いづらくなります。

最初からお通しやお通し代をなくしておけば、このような顧客の心理的負担は軽減されます。

提供タイミングへの不満解消

お通し代としてチャージ料を取っている居酒屋の場合、提供のタイミングによっては顧客が不満を抱き、顧客満足度が低下してしまうおそれがあります。

一方お通しを撤廃すれば、「料理より先にお通しが出てきて、食べたいものが来る前にお腹がいっぱいになる」という不満を解消できます。

居酒屋のチャージ料をなくすデメリットは?

居酒屋のチャージ料をなくす場合、デメリットもあることを把握しておきましょう。

まずチャージ料は居酒屋にとって安定した収益源の一つであるため、廃止することで客単価が下がり、売り上げ全体に影響する可能性があります。

またチャージ料の収入がなくなると、他の料理やドリンクの価格を値上げせざるを得なくなることがあります。
こちらは顧客から反発を受け、顧客満足度が低下する原因になります。

さらにお通しでお腹が満たされた顧客には、料理の追加注文をしてもらえなくなることも考えられます。

ちなみに、お通しを提供する場合、顧客が料理を待つまでの間退屈してしまう可能性もあります。

お通しは、最初の注文から料理が提供されるまでの間、顧客に楽しんでもらうためのつなぎとしての役割も果たします。
そのため、お通し代やお通しを撤廃することにより、顧客は料理を待つ時間を長く感じてしまうことがあります。

もちろん、実際はそこまで長くなくても、料理の提供に時間がかかっているという印象を与えると、顧客満足度は下がります。

特に居酒屋などの飲食店においては、待ち時間が顧客にストレスを与えるケースが多いです。

まとめ

居酒屋は非常に競争が激しい業態であるため、チャージ料ひとつにしても工夫が必要になります。
チャージ料を取るのであれば、それなりの対価が求められますし、取らないのであればどのようにデメリットを補うのか考えなければいけません。
もし顧客にチャージ料に関する意見などを聞きたいのであれば、顧客満足度と顧客の声を集めることができるE-Pサーベイproを利用してみてください。