住宅販売会社は、自社で建築を請け負う契約を成立させるために、営業活動を行うことがあります。
このとき、直接顧客になり得る方と会話をする機会がありますが、できる限りマイナスなイメージを与えることを言ってはいけません。
今回は、住宅販売会社の営業で言ってはいけないワードをいくつか解説します。
住宅販売会社の営業で言ってはいけないこと5選
住宅販売会社が行う営業は、顧客との契約を勝ち取るのが目的です。
そのため、以下のような言葉は基本的に使用してはいけません。
・一応
・なるほど
・否定的な言葉
・安い
・自社中心の言葉
各項目について詳しく説明します。
一応
住宅販売会社の営業では、できる限り確実性のある言葉を使用し、顧客となるかもしれない方を安心させなければいけません。
そのため、「一応」といった確実性のない言葉はNGです。
また一応という言葉は、念のためという意味だけでなく、「十分ではありません」という意味にも捉えられます。
例えば相手方から「もう少し価格が安くならないか?」という質問があったとき、「一応下げることはできます」などと回答するケースです。
このような表現をすると、相手は「結局安くしてくれなさそう」と感じてしまう可能性があります。
なるほど
フランクな言葉遣いは、相手に好印象を持ってもらえる可能性がある反面、失礼な印象を与えることもあります。
またそのような言葉遣いの方にありがちなのが、これから顧客となるかもしれない相手の意見などに対し、「なるほど」と返答してしまうことです。
本来「なるほど」という言葉は、目上の方に対して使うのは失礼な言葉です。
そのため、状況に応じて「おっしゃる通りです」などの言葉に言い換えるようにしましょう。
否定的な言葉
相手方から対応が難しいような要望があったときでも、住宅販売会社の営業マンは否定的な言葉を使用してはいけません。
具体的には「無理」「できない」「不可能」「難しい」といった言葉です。
たとえ対応が難しくても、このような言葉をかけると相手方の意欲をそいでしまうおそれがあります。
そのため「一度検討させていただきます」といったように、明確に否定しない言葉でその場は納得してもらうことが大切です。
もちろん、絶対に実現ができないにもかかわらず、契約が欲しいからといって「できます」と答えるのはNGです。
安い
「うちの住宅は安いです」といった言葉は、場合によっては相手方に悪い印象を与えるため、あまり使うべきではないと言えます。
住宅の価格が安いかどうかは、住宅販売会社側ではなく相手側が決めることです。
たとえ相場より安い価格で住宅を販売していても、それが相手にとってリーズナブルな価格であるとは限りません。
もし安いという言葉を使用するのであれば、そのときは具体的な価格やメリットをセットで伝えるようにしましょう。
自社中心の言葉
何度も営業に訪れている営業マンは、会話に慣れているためついつい相手方への説明を省きがちになることがあります。
例えば、「うちの商品は~」「当社のサービスは~」といったように、自社中心の言葉はなるべく使用しないことをおすすめします。
営業マン側は商品やサービスの内容を理解しているから良いですが、相手方はまだ詳しく理解していません。
そのため、説明の際は毎回商品やサービスの正式名称、内容を細かく説明することが大切です。
まとめ
住宅販売会社は、住宅を購入しなかった方も大事な顧客として接することが大切です。
その気持ちを持って営業活動をすれば、いずれはその方が住宅を購入するとき、相談してくれるかもしれません。
また言葉遣いを徹底すれば、住宅を購入するか迷っている方の背中を押すことにもつながります。
もしなかなか営業成績が良くないというのであれば、E-Pサーベイproで顧客の声を聞いてみるのも良いかもしれません。