学習塾は、小規模なところから大規模なところまで存在し、市場規模は徐々に上昇傾向にあります。
しかし、経営における課題が多い業界であることは確かで、苦境に立たされている経営者の方も少なくありません。
ここからは、学習塾経営における主な課題と、解決のヒントについて解説したいと思います。
学習塾経営における主な課題と解決策
学習塾経営において、指摘されることの多い課題には、主に以下が挙げられます。
・入塾者の減少
・講師の不足
・情報管理の難しさ
それぞれ解決策とともに見ていきましょう。
入塾者の減少
学齢人口である18歳人口は、1992年の205万人をピークに、年々減少し続けています。
2040年には、88万人に至ると言われているほど、少子化の進行には拍車がかかっています。
また、このような少子化の流れは、学習塾における入塾者の減少にもつながります。
子どもの数が限られている以上、学習塾はいかに保護者、子どもに興味を持ってもらうかに注力しなければいけません。
具体的な策としては、効果のある教材や指導法の開発、優れた講師の採用や育成が挙げられます。
やはり、使用する教材や指導法が優れていたり、力のある講師が在籍していたりする学習塾は、評価が上がりやすいですし、口コミも自然と広まります。
講師の不足
学習塾では、講師がなかなか集まらず、人手不足に悩んでいるというケースも多いです。
このようなケースでは、生徒の数が増えてきた場合、スムーズに授業をしたり、事務作業を進めたりすることが困難になります。
また、塾の講師は比較的離職率が高く、良い講師が流出しやすいという点も課題として挙げられます。
特に、1人で複数の生徒を同時に指導するような場合、その他の事務作業や営業職なども合わさると、膨大な仕事量になることもあります。
実際、残業をせざるを得ないという講師も少なくありません。
このような学習塾の人材不足を解消するためには、講師が働きやすい環境を整備する必要があります。
例えば、塾の具体的な戦略をわかりやすくしたり、塾用ICTシステムを導入したりすることにより、なるべく講師の負担を減らすことが大切です。
情報管理の難しさ
学習塾では、以下のようなさまざまな情報管理が必要になります。
スケジュール管理 講師のシフト、教室の空き状況の管理 など
生徒の情報管理 生徒の出欠情報、学習成績の管理 など
売上管理 売上額、月謝の入金管理 など
このような膨大な量の情報を管理する際、紙媒体などで行うと、目的の情報を探し出すのに苦労したり、紛失などによって生徒や保護者からの信頼を失ったりする可能性があります。
そのため、学習塾では対策として、学習塾管理システムの導入を検討しましょう。
こちらは、先ほど講師不足の対策として少し触れた塾用ICTシステムに、さらにシステムを追加したようなツールです。
具体的には、以下のような機能を持ち合わせているため、情報管理がとてもスムーズになります。
機能 内容
スケジュール管理 講師のシフト、時間ごとの予約の空き状況の確認
月謝管理 月謝の自動計算、入金状況の管理
連絡、情報共有 保護者への情報発信、本部と各教室との連絡
成績管理 生徒の成績の推移、志望校、面談記録の管理
顧客情報管理 生徒の基本情報の管理
これらの機能を持った学習塾管理システムは、学習塾経営の効率化につながるだけでなく、塾用ICTシステムと同じように、離職率の低下にも効果を発揮します。
まとめ
ここまで、学習塾経営における主な課題と解決のヒントについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
コストの問題などもあるかもしれませんが、経営状況を好転させるのであれば、ある程度の支出を覚悟し、現場の環境を整えるべきです。
また、保護者や子どもの生の声を参考にしたいという場合には、E-Pサーベイproで顧客満足度や意見の調査を行ってみましょう。