居酒屋を経営する場合、メニューや接客だけでなく、飲食店としての雰囲気づくりにも注力する必要があります。
また居酒屋の中には、あえて店内の照明を暗めしているところも多いですが、こちらにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
今回はこちらの点について解説します。
居酒屋の照明を暗くするメリット
居酒屋の照明を暗めに設定するメリットは、主に以下の通りです。
・落ち着いた雰囲気を演出できる
・会話を促す
・料理を美味しく見せる
各メリットについて詳しく説明します。
落ち着いた雰囲気を演出できる
居酒屋の照明を暗くすることで、リラックスした空間をつくり出し、会話を楽しむのに適した雰囲気を演出できます。
特に、しっとりとした大人の時間を楽しみたい方に関しては、評価が高くなりやすいです。
会話を促す
居酒屋の暗い照明は、周囲の目が気にならなくなるというメリットもあります。
そのため、より親密な会話を促す効果があります。
例えば半個室の居酒屋では、隣り合う席同士に間仕切りなどがされていますが、照明が明るいと隣の席の顧客が見えてしまう可能性が高いです。
一方、照明を暗くすれば、完全な個室でなくても顧客はプライベートな空間を楽しみやすくなります。
料理を美味しく見せる
全体的な照明を暗くし、席の真上にだけ照明を設置するようなレイアウトにすると、料理が美味しく見えやすくなります。
こちらは、直接料理に光を当てることで影ができ、立体感が増して美味しそうに見えるという仕組みです。
居酒屋の照明を暗くするデメリット
一方、居酒屋の照明を暗くすることにより、以下のようなデメリットも生じます。
・メニューが見えにくい
・足元が見えにくい
・防犯上の問題
・衛生面への不安
各デメリットについて詳しく説明します。
メニューが見えにくい
照明が暗いと、居酒屋のメニューにおける文字が見えにくくなり、注文の際に不便さを感じさせる可能性があります。
特に高齢の顧客や、視力の低い顧客に関しては、メニューが見づらいことで顧客満足度が低下してしまう可能性もあります。
またメニューの文字が見づらい場合、オーダーミスが発生しやすく、居酒屋側にもデメリットが生まれます。
足元が見えにくい
全体的に照明が暗い居酒屋では、足元が見えにくくなってしまいます。
そのため、顧客が段差につまずいたり、転倒したりするリスクが高まります。
特に、居酒屋ではお酒を飲んでいる方がほとんどであるため、酔って足元がおぼつかない方のリスクは非常に高くなります。
もちろん、従業員がつまずいたり転んだりする原因にもなります。
防犯上の問題
あまりにも照明が暗い居酒屋の場合、防犯上の問題が懸念されることがあります。
例えば、席に置いていた荷物がいつの間にか盗まれたり、痴漢をされたりといった問題です。
このような問題が発生すると、顧客満足度が低下するどころか、著しく集客数が減少してしまう可能性もあります。
衛生面への不安
照明が暗い居酒屋は、顧客にとって衛生面での不安が大きい店舗でもあります。
明るさが足りない場合、席や店舗全体の清潔さ、衛生状態があまり把握できません。
そのため、食事を摂る顧客を不安な気持ちにさせてしまう可能性があります。
また照明が暗い居酒屋では、従業員による清掃も不十分になる可能性があります。
しっかり確認しなければ、汚れが取れているかどうか確認できないからです。
まとめ
よくある居酒屋の雰囲気をつくろうと、何となく照明を暗めに設定しているという店舗では、一度メリットとデメリットを整理しましょう。
店舗のコンセプトや顧客の層によっては、明るくした方が集客数は増えたり、顧客満足度が高まったりすることもあります。
もし照明に関する意見が欲しいというのであれば、E-Pサーベイproを活用し、顧客の声を聞いてみましょう。