居酒屋を経営するにあたって、メニュー作りはとても大切です。
特に、“この店と言えばこれ”という定番メニューがあることで、さまざまなメリットが生まれ、顧客に選ばれやすくなります。
今回は、居酒屋の定番メニューにおける重要性と、定番メニューを作るためのポイントについて解説します。
なぜ居酒屋には定番メニューが必要なのか?
さまざまなジャンルの料理を注文できるところが、居酒屋の良さの一つでもあります。
その中でも定番メニューが必要な理由としては、主に以下のことが挙げられます。
・顧客が安心して注文できる
・顧客が注文を早く決められる
・素早く提供できる
各項目について詳しく説明します。
顧客が安心して注文できる
定番メニューがある場合、顧客は安心してそのメニューを注文できます。
なぜなら、“定番=人気がある”ということであり、“無難で誰もが間違いなく美味しく食べられるもの”と判断されるからです。
居酒屋に訪れる方の中には、大人数で楽しい時間を過ごすために来店している方も多くいます。
そのため、失敗しない定番メニューがあれば、その店舗を選びやすくなります。
顧客が注文を早く決められる
定番メニューには、顧客の注文をスムーズにできるというメリットもあります。
肉や魚介、焼き物や揚げ物などさまざまなジャンルのメニューがあるのは良いことです。
しかし独特なメニューが多い場合、顧客はどれを注文すべきかわからず、注文までに時間がかかってしまいます。
一方、定番メニューは悩まずに頼むことができるため、顧客に考える手間や時間を与えなくて済みます。
素早く提供できる
素早く提供できるという点は、定番メニューにおける居酒屋側のメリットだと言えます。
定番メニューは、顧客のニーズが多い人気の商品です。
つまり、かなりの数のオーダーが入ると予想できるということです。
またオーダーの数が多いと予想できる場合、居酒屋側は前もってスピーディーに提供できるための体制を整えます。
提供が早ければ、顧客満足度は上昇し、さらに定番メニューの注文数が増えるという好循環が生まれます。
居酒屋の定番メニューを作る際のポイント
居酒屋の定番メニューは、その店舗のターゲット層を明確にすることで確立できる可能性があります。
例えば、主にサラリーマンをターゲットにするのであれば、格安のハッピーアワーやそれに付随する食事メニューを定番にする方法が挙げられます。
ハッピーアワーは、一定の時間のみアルコールなどのドリンクを低価格で提供するサービスです。
周辺の会社が終わる時間帯に合わせることで、多くの需要が見込めます。
さらに“ハッピーアワーのみ唐揚げを100円で提供”といったインパクトのある食事メニューも合わせれば、定番メニューとして人気が出る可能性は十分にあります。
また学生や若い男性向けの場合、飲み放題や低価格での宴会コースを提供したり、ボリュームのある肉料理を発案したりすることが望ましいです。
その他、女性向けの場合は流行のサワーやカクテル、SNS映えするオシャレな料理を定番メニューにすることを目指しましょう。
ちなみにその店舗の定番メニューについては、店外ののぼりや店内のポスターなどでアピールすることも大切です。
メニュー表においても、一番目立つところに掲載しておくことで、初めて来店する顧客にもそれが定番メニューだと理解してもらいやすいです。
まとめ
一口に居酒屋といっても、その業態はさまざまです。
また居酒屋の競合店は居酒屋だけでなく、お酒を提供する周囲の飲食店、ひいてはスーパーやコンビニなどの小売店までが対象になります。
そのため、顧客の心を掴む定番メニューは必ず定着させましょう。
店舗のターゲット層をより明確にし、要望に応えたいという居酒屋経営者の方は、一度E-Pサーベイproを活用してみてください。