新型コロナウイルスの感染拡大がピークの時期、多くの飲食店はテイクアウトサービスを開始しました。
また、これまでテイクアウトのイメージは薄かった居酒屋でも、ランチメニューなどをテイクアウトで販売するケースが増えています。
今回は、居酒屋がテイクアウトを導入することの主なメリットを解説します。
居酒屋がテイクアウトを導入するメリット3選
居酒屋がテイクアウトを採り入れることにより、以下のようなメリットが生まれます。
・売上の増加
・新規顧客の獲得
・メニューの多様性
各メリットについて詳しく説明します。
売上の増加
居酒屋の中には、夕方以降からしか営業していないところも多々あります。
理由はもちろん、夕方以降の方が集客は期待できるからです。
一方昼から営業を開始し、テイクアウトメニューを提供すれば、当然売上は増加します。
もちろん人件費などは発生しますが、少人数で対応できるため、場合によっては通常の営業よりもコストを抑えられる可能性があります。
また、テイクアウトを求めていた既存顧客の顧客満足度上昇につながることも考えられます。
新規顧客の獲得
居酒屋のテイクアウトサービスは、新規顧客の獲得につながることもあります。
居酒屋の店舗に訪れるのは当然成人の顧客のみであり、業態によっては来店する世代もある程度限定されます。
その点、テイクアウトサービスを導入すれば、普段店舗に訪れないような層まで獲得できることが考えられます。
さらにテイクアウトサービスの評判が良ければ、その層が店舗での食事に訪れる可能性もあります。
メニューの多様性
メニューに多様性が生まれることも、居酒屋がテイクアウトを導入するメリットの一つです。
テイクアウトのメニューは、店内のメニューとは内容が異なる場合があります。
例えば、テイクアウト限定のお得なセットなどを採り入れることで、顧客により多くの選択肢を提供できます。
夕方以降であれば、アルコールと料理のセットなどもある程度の需要が見込めます。
居酒屋がテイクアウトを導入する際の注意点は?
居酒屋にとってテイクアウトサービスの導入は、売上や顧客満足度のアップにつながる可能性のある施策です。
しかし、以下のような点には注意してください。
・料理の品質が下がりやすい
・包装コストがかかる
・オーダーミスが起こりやすい
居酒屋の店内で提供されるメニューは、基本的に出来立ての状態で提供されますが、テイクアウトの場合はそうはいきません。
場合によっては、完成から数時間後に食べることもあるため、そのようなことも考慮してメニューの内容や調理方法などを工夫しなければいけません。
また居酒屋のテイクアウトサービスは、店内での食事よりも少人数で対応しやすく、コストが削減できるという話をしましたが、その分増加するコストもあります。
例えば料理を包装するための容器や袋、箸やフォーク・スプーンなどは用意しなければいけないため、必ずトータルコストが削減されるとは限りません。
さらに、テイクアウトの注文は店内と比べて複雑になる場合があり、誤った注文や遅延が発生することがあります。
店内の場合、オーダーミスがあってもその場ですぐ対処できますが、テイクアウトの場合はそうはいきません。
もちろんこういったミスが多くなると、顧客満足度は低下し、テイクアウトどころか店内を利用する顧客も減少するおそれがあります。
まとめ
居酒屋がテイクアウトサービスを導入するというのは、立地や売上状況などによっては非常に良いアイデアです。
ただしテイクアウトはテイクアウトの対策を個別に取らなければ、かえって経営を苦しめてしまうことも考えられます。
ちなみに既存顧客がテイクアウトサービスを求めているかどうか、他にどのようなサービスを求めているのかについては、E-Pサーベイproで調査することが可能です。