保育士の残業時間が増加することは、保育園にとって決して良いことではありません。
毎日遅くまで残業することにより、保育士のモチベーション下がりますし、離職率の上昇にもつながってしまうからです。
今回は、保育園が実施すべき、保育士の残業時間を減らすための工夫について解説します。
保育士の残業時間を減らすための工夫3選
少しでも保育士の残業時間を短くするために、保育園は以下のような工夫を行うべきです。
・役割分担の見直し
・ICTシステムの導入
・会議時間の短縮化
役割分担の見直し
保育士は、子どもたちのお世話だけでなく、園内清掃やイベントの企画、運営、事務作業などさまざまな業務をこなします。
また、場合によっては、これらの作業の役割分担がうまくいっておらず、特定の保育士だけ残業時間が長くなってしまっている可能性もあります。
そのため、保育園では、園長先生が業務内容を書き出し、現場の状況に合わせて適切な割り振りを行う必要があります。
ICTシステムの導入
ICTシステムとは、インターネットを利用し、情報やコミュニケーションを行うシステムツールのことをいいます。
こちらを導入することにより、保育士の業務を効率化することができ、残業時間の短縮も期待できます。
具体的には、パソコンやタブレットなどを用いて、以下のようなことを行います。
園児に関すること | ・園児情報の管理
・延長保育料の集計 など |
その他 | ・保育士の労務管理
・保護者へのお知らせ機能の活用 など |
会議時間の短縮化
保育園の職員会議は、保育園の将来のために必要な意思決定の場です。
こちらがあることにより、全体に情報が共有されますし、議事録として、その決定に至った背景までが共有されます。
また、職員会議は、保育士が現場の意見について、園長先生などの管理者に伝えることができる機会でもありますが、時間が長くなりすぎると、残業時間は長くなってしまいます。
そのため、以下のような取り組みを行い、短い時間ながらも実のある会議を実施できるように工夫しましょう。
・会議の目的を事前に明確にし、会議に参加する保育士全員に伝えておく
・参加する保育士に、事前に宿題を出す
・発表者には簡潔な資料を用意してもらう など
まとめ
ここまで、保育士の残業時間を減らし、モチベーションの低下や離職率上昇を阻止するために、保育園が実施すべきことについて解説してきました。
残業時間を短縮できたにもかかわらず、一向に保育士のモチベーションや離職率が改善しないという保育園は、アンケートツールのE-Pサーベイproを活用してください。
直接現場の声を聞くことにより、その原因に気付くことができる可能性があります。