住宅販売会社における1年以上売れない不動産の対処

不動産業

住宅販売会社が不動産を売りに出しても、すぐに買い手が見つかるとは限りません。
場合によっては、売り出してから1年以上、売れずにそのままになってしまうということも考えられます。
では、不動産が1年以上経っても売れない場合、住宅販売会社はどのように対処すべきなのでしょうか?

1年以上不動産が売れないときの対処法5選

住宅販売会社は、1年以上売れない不動産がある場合、以下のような対処法を実践すべきです。

・売り出し価格を見直す
・立地の悪さをカバーする
・建物自体の問題を解決する
・担当者を変更する
・売り手自身の対応を見直す

売り出し価格を見直す

不動産が1年以上経過しても売れないときは、まず売り出し価格を見直しましょう。
具体的には、周辺エリアで条件が近い不動産の価格相場に近いかどうかを確認し、明らかに高ければ値下げをします。

ただし、値下げをするといっても、一気に大幅な値下げをするのはおすすめできません。
なぜなら、急に売り出し価格が大幅に下がると、「問題のある物件かもしれない」と、買い手に疑われてしまう可能性があるからです。

また、明らかに売れ残っている物件ということがわかるため、こちらもマイナスイメージにつながります。

立地の悪さをカバーする

1年以上不動産が売れない場合、立地の悪さのせいで、多くの買い手から敬遠されている可能性もあります。

例えば、採光に優れていない立地の場合、内見に訪れる方はいるものの、なかなか購入にまで至らないというケースも多いでしょう。
また、線路や幹線道路が近く、騒音が大きいというところも、買い手が敬遠しがちなポイントです。

そのため、もし上記のような不動産を売りに出しているのであれば、立地の悪さをカバーできるような工夫をしなければいけません。
採光に優れていない物件であれば、間接照明を付けたり、暖色系の内装にすることで、明るさを演出できますし、騒音が大きい場合は、防音サッシを取り付けるなどすることで、ある程度カバーできるでしょう。

建物自体の問題を解決する

建物の清潔感が足りなかったり、使いづらい間取りであったりする場合も、長期間売れない可能性があります。
このような場合は、清掃業者にハウスクリーニングを依頼したり、リフォームを行ったりして、問題を解決しましょう。

ただし、多額の費用を費やしてリフォームをしたからといって、それが必ずしも成約価格に反映されるわけではないため、大胆なリフォームはあまりおすすめできません。

担当者を変更する

1年以上不動産が売れない場合、担当者における売却活動に問題があると考えるのも、決して不自然ではありません。
そのため、どれだけ他の対処をしても売れる気配がないという場合は、思い切って担当者を変更することをおすすめします。

特に、担当者が業務に関する報告義務を怠っているような場合は、早急に変更するようにしましょう。

売り手自身の対応を見直す

長期間不動産が売れない場合の理由として、意外と盲点になるのが、売り手自身の対応です。
例えば、住宅販売会社側に意識がなかったとしても、購入希望者に不快感を与えるような言動を取っているような場合、なかなか不動産は売れないでしょう。

また、会社の都合で内見の日時を決めたり、購入希望者からの質問にうまく答えられなかったりする場合も、あまり良い印象を持ってもらえず、購入にまでは至らないケースが増えてきます。

まとめ

ここまで、住宅販売会社における1年以上売れない不動産の対処法を解説してきました。
1年以上も売れ残っている不動産には、必ず何かしらの原因があります。
何の原因もなく長期間売れ残るということは、基本的にはあり得ません。
そのため、あらゆるところをチェックし、何がここまで売却成立を長引かせているのか、早急に把握し、対処しましょう。
また、顧客の生の声を聞くために、E-Pサーベイproを活用するのも一つの手です。

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