顧客満足度を上げるECサイトのつくり方

小売業や飲食業といった業態に身を置く企業は、インターネットサービスの一環として、ECサイトを作成するケースも多いです。

近年はネットショッピング全盛とも言える時代であり、こちらのサイトの使いやすさは顧客満足度に直結しやすいです。

今回は、顧客満足度を向上させるECサイトのつくり方を解説します。

顧客満足度を上げるECサイトづくりのポイント5選

顧客に選ばれるECサイトを作成するには、以下のポイントを押さえるべきです。

・シンプルなデザインにする
・商品の画像を多く掲載する
・表示速度を速める
・動線を考慮した設計にする
・デザインをアップデートする

各項目について詳しく説明します。

ECサイトはなるべくシンプルなデザインにすることが求められます。

例えば1つのページに多くの情報を詰め込んだり、商品説明に長文が続いたりすると、サイト内がゴチャゴチャしてしまい、顧客が離れやすくなります。

一方商品をカテゴリ分けしたり、シンプルな言い回しのテキストを使ったりすることで、ユーザビリティは格段に良くなります。

ちなみに文章については、間に適度な余白や行間を入れると全体的にまとまるため、一度試してみましょう。

ECサイトに掲載する商品の写真については、なるべく数を増やすことをおすすめします。

そうする方が、ユーザーが多くの情報を手に入れることができ、購買意欲の向上につながるからです。

例えば洋服の場合、身長に対する着丈や生地の質感、さまざまな角度から見たときの色味などを伝えるには、複数枚の画像が必要です。

たった1枚正面からの画像を乗せるのとでは、説得力が大きく変わってきます。

ECサイトを作成する際は、なるべく顧客が閲覧したときの表示速度を速める工夫をしましょう。

素早く読み込まれるサイトの方が、顧客にとって使いやすく選ばれやすいです。

重い機能をサイトに載せれば、その分処理に時間がかかり、表示速度は遅くなります。

またサイトのサーバも、速度に関係してきます。

回線速度や使用機器のスペックによる部分も大きいため、一概には言えませんが、必要な機能や情報、画像以外は極力省くことが求められます。

こちらは、最初に触れたシンプルなデザインにつながってきます。

ユーザーの動線を考慮したサイト設計にすることでも、ECサイトの顧客満足度は上昇します。

例えば、顧客が検索している商品以外に、別の商品も探していたとします。

この場合、検索結果から表示された商品一覧の横にサイドメニューを設け、他の商品と比較できる動線をつくります。

そうすると、ユーザーは求めていた商品に関する情報が次々に手に入るため、購入まで誘導しやすくなります。

一度完成したECサイトであっても、常に同じデザインのままではいけません。

新商品を追加したり、売り切れの商品を非常時にしたりと、状況に合わせてアップデートすることが大切です。

ペルソナを設定した上でサイト運営の戦略を練り、コンセプトに沿ってデザインを仕上げても、評価されなければ顧客満足度や売上にはつながりません。

このようなケースでは前述したようなアップデートを行うとともに、どの改善策が効果を発揮したのかがわかるように、アクセス解析を導入して分析すべきです。

ECサイトを作成する企業がやってしまいがちなミスとしては、とにかくオシャレなサイトをつくろうとすることです。

顧客満足度を向上させるのは、オシャレなサイトではなく使いやすいサイトです。

どれだけ凝ったデザインでも、見やすさや操作性が優れていなければ見向きもされません。

またE-Pサーベイproなどのツールを活用し、顧客の生の声を採り入れた上で、評価されやすいサイトを作成することも大切です。