保育士は、感受性が豊かな子どもと多く接する職業です。
そのため、大人を相手にするときと同じように接してしまうと、怖がられたり、嫌われたりしてしまうおそれがあります。
今回は、保育士が子どもに声をかける際、意識していただきたいポイントについて解説します。
保育士が子どもに声をかける際に意識すべきポイント4選
子どもに好かれる保育士、信頼される保育士を目指すのであれば、声をかける際に以下のポイントを意識すべきです。
・強制的な言葉は使用しない
・具体的に褒める
・子どもが理解できない言葉は使用しない
・他の子どもと比較しない
強制的な言葉は使用しない
「〇〇しなさい」といった強制的な言葉は、子どもを委縮させたり、恐怖を与えてしまったりすることにつながるため、避けなければいけません。
また、注意したり、叱ったりする際は、その理由についてもきちんと説明する必要があります。
具体的に褒める
保育士は、子どもの自己肯定感を高めるために、褒めることを常に意識する必要がありますが、このとき「頑張ったね」「偉いね」といった言葉をかけるだけでは、子どもがなぜ褒められているのか理解できないことがあります。
そのため、「逆上がりができるようになったね。すごくかっこよかったよ。毎日練習頑張ったね」といったように、具体的に褒めることが大切です。
子どもが理解できない言葉は使用しない
大人にとっては当たり前の言葉でも、子どもには伝わらない場合があります。
例えば、花が育つ仕組みについて教える際には、以下のように言葉を言い換え、子どもがイメージしやすくなるように工夫しましょう。
通常の教え方 | 「花は水をかけて太陽の光を浴びて大きくなる」 |
よりわかりやすい教え方 | 「花はたくさん水をあげると、水をゴクゴク飲みます。そして、お日様の光をたくさん浴びると、それが力になって大きくなる」 |
他の子どもと比較しない
「〇〇くん(〇〇ちゃん)はちゃんとできたのに」「お兄ちゃんはちゃんとできたのに」など、他の子どもや兄弟、姉妹と比較するような声かけはNGです。
こうすることで、子どもが劣等感を抱くようになったり、自信をなくしてしまったりすることにつながります。
まとめ
ここまで、保育士が子どもに声をかける際に意識すべきポイントをいくつか見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
保育士は正しい言葉遣いやNG行動などをできるだけ多く把握し、良い環境づくりに努める必要があります。
また、現場の改善ポイントが知りたいという保育園は、E-Pサーベイproを活用し、従業員である保育士の声を聞いてみることをおすすめします。