クリニックを経営するにあたっては、集患につながるさまざまな取り組みが必要です。
またその方法としては、丁寧かつスピーディーな診察で患者さんのNPS®をアップさせる方法などがありますが、イベントの開催も一つの選択肢です。
今回は、クリニックでイベントを開催するメリット・デメリットを解説します。
【NPS®対策】クリニックでイベントを開催するメリット
クリニックでのイベント開催には、主に以下のようなメリットがあります。
・集患数の増加が見込める
・受診のハードルを下げられる
・従業員のモチベーションアップにつながる
各メリットについて詳しく説明します。
集患数の増加が見込める
クリニックでイベントを開催すれば、ある程度集患数の増加が見込めます。
こちらは現在クリニックで実施していること、これから強化していくことをテーマとした講演などを行うことで、ターゲット層に響く可能性があるからです。
例えば以下のような内容について、患者さんが理解しやすい内容や言葉で講演を行うのはおすすめです。
・糖尿病と日常生活の注意点
・脳卒中を防ぐための対策とは?
・認知症診断のメカニズムと対応策とは? など
受診のハードルを下げられる
クリニックがイベントを開催すれば、患者さんにおける受診のハードルを下げられる可能性があります。
なぜなら実際来院する前に、院内の様子や医師や従業員の人柄を知ってもらうことができるからです。
またイベントで良い印象を持ってもらえれば、来院前の時点で患者さんのNPS®をアップさせることもできます。
従業員のモチベーションアップにつながる
従業員のモチベーションアップにつながることも、クリニックがイベントを開催するメリットの一つです。
さまざまな患者さんもしくは見込み患者さんと触れ合うことにより、従業員はやりがいを感じ、モチベーションをアップさせることが考えられます。
またイベントは通常業務とは違い、患者さんと触れ合うことが主な業務であるため、大きなクレームなどが発生する可能性は低いです。
そのため、従業員は安心して余裕を持って患者さんに対応でき、良い印象を持ってもらえる可能性もアップします。
【NPS®対策】クリニックでイベントを開催するデメリット
一方、クリニックでのイベント開催には以下のようなデメリットもあります。
・日程が限定される
・必ずしも集患につながるとは限らない
・コストがかかる
各デメリットについて詳しく説明します。
日程が限定される
クリニックでのイベント開催には、日程が限定されるというデメリットがあります。
通常の診療時間を避けて開催しなければいけないため、どうしても夕方以降や土日などの開催になり、場合によっては効率的に人を集められないことも考えられます。
必ずしも集患につながるとは限らない
イベント開催の開催は、うまくいけば集患や患者さんのNPS®向上につながりますが、必ずしもそのような効果が得られるとは限りません。
特にクリニックが取り扱う治療と無関係のイベントを行った場合、単純に“イベントが行われている施設”としか見られないことがあります。
ただし、イベント開催によってクリニックの認知度を上げることはできます。
コストがかかる
クリニックでのイベント開催には、当然コストがかかります。
具体的には、人件費や広告宣伝費、場合によっては会場の準備費用も発生します。
そのため、集患につながらなかった場合、大きな赤字を抱えてしまう危険性があります。
まとめ
クリニックが集患やNPS®対策として、イベントを行うこと自体は良いことです。
しかしイベントの内容やコストパフォーマンスなどを考慮しなければ、単純に経営を苦しめるだけの策になってしまう可能性もあります。
もし患者さんが求めているイベントなどについて知りたいのであれば、E-Pサーベイを活用し、NPS®と患者さんの声を集めてみましょう。