従業員満足度調査を行った後、クリニックは職場環境や院内における働きがい、方針や制度などに対し、従業員がどれだけ満足しているかを分析します。
また、その際にはまず調査の結果を集計しなければいけませんが、実施する集計にはいくつかの方法があります。
ここからは、主な集計方法の詳細について解説します。
単純集計
項目ごとの合計を出すものを単純集計といいます。
その名の通り至って単純な集計であり、こちらを実施することによって、対象となる質問の回答者のうち、何名がその選択肢を選んだかがわかります。
“GT(グランドトータル)集計”と呼ばれることもあります。
例えば、「〇〇に満足していますか」という質問に「はい」「いいえ」で回答する場合、「はい」「いいえ」それぞれの回答者の人数をカウントします。
クロス集計
複数の質問項目の回答結果を掛け合わせて行うものをクロス集計といいます。
ある回答結果について性別を表頭、年代を表側において集計するといった方法が当てはまります。
例えば、先ほどの「〇〇に満足していますか」という質問でいうと、単純集計の場合は傾向しか掴むことができませんが、ここに年齢についての質問を加えてクロス集計することによって、年齢別の満足度も読み解けるようになります。
ちなみに、2つの項目を掛け合わせる場合は2重クロス、3つの場合は3重クロス、それ以上は多重クロスと呼ばれます。
ウェイトバック集計
回収されたアンケートの属性構成比を、母集団の構成比に合わせて集計することをウェイトバック集計といいます。
例えば、男性従業員50人、女性従業員50人で構成されるクリニックで従業員満足度調査を実施した際に、男性従業員5人、女性従業員20人の回答が集まったとします。
このまま集計してしまうと、回収の割合が多い女性従業員の回答結果が強く反映されてしまうため、クリニックを構成する男性従業員50人、女性従業員50人の構成比1:1に合わせて集計しなければいけません。
単純に構成比だけを考慮する場合は、男性従業員の回答数を4倍にすることで、構成比を1:1に合わせることができますし、実際の回答者数に合わせたい場合は、各属性のウェイト値を計算し、それぞれの回答数に乗じることで算出可能です。
まとめ
ここまで、従業員満足度調査後、クリニックが実施する集計の方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
E-Pサーベイを利用すれば、従業員満足度調査の実施や集計、分析といった作業が非常に楽になります。
また、アンケート作成数に上限はないため、何年もクリニックにおける便利なツールとして使い続けることができます。
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