従業員満足度調査は、各従業員の満足度向上、ひいては患者満足度向上や業績アップにつなげるためのものです。
しかし、中には頻繫に従業員満足度調査を実施しているにもかかわらず、なかなか上記のような結果が出ないというクリニックもあります。
今回は、このような状況に陥る主な理由について解説します。
形だけのものになっている
従業員満足度調査がうまく結果につながらない理由としては、まずクリニックの中で形骸化、つまり形だけのものになっていることが挙げられます。
具体的にいうと、一応従業員満足度調査は毎年行っているものの、特に目的を設定せず、分析や改善も行わないというケースです。
このような従業員満足度調査は、質問内容も毎年似通ったものであり、従業員も形骸化していることを把握しているため、ほとんど関心がなく、当たり障りのない回答が多くなってしまいます。
冒頭でも触れたように、従業員満足度調査は回答してもらうことではなく、あくまで従業員満足度や患者満足度、業績向上につなげるためのものであるため、勘違いしてはいけません。
動機付け要因を改善しない
従業員満足度を構成する要素には、クリニックの給与や労働条件、人間関係といった“不満”に関わる“衛生要因”と、業務そのものや達成すること、承認されることなどの“満足”に関わる“動機付け要因”があります。
従業員満足度調査を実施し、内容を参考に分析・改善を行ったとしても、それが衛生要因に関することばかりだと、なかなか結果につながらないことが多いです。
なぜなら、衛生要因をどれだけ改善しても、不満が解消するだけで、満足度が上昇するわけではないからです。
従業員の状況を考慮していない
従業員の状況を考慮せず、クリニック側の都合だけで従業員満足度調査が行われている場合も、なかなか結果にはつながりません。
例えば、大きなインシデントが発生しているときや、クリニックが全体的に多忙な時期を迎えているときなどに、大量の質問に回答させるのは、かえって満足度を低下させることにつながります。
また、このような状況では、信憑性の高いデータが集まらない可能性も高くなります。
まとめ
ここまで、クリニックの従業員満足度調査がうまく結果につながらない理由を見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
従業員満足度調査が結果に結びつかないのは、おそらくクリニックの実施方法や姿勢に原因があると思われます。
また、アンケートの作成や分析をスピーディーに行いたいクリニックは、ぜひ便利なアンケートツールであるE-Pサーベイを利用してください。
コメント