クリニックの待合室は、患者さんが院内でもっとも長い時間を過ごす可能性が高い場所です。
そのためNPS®を向上させるためには、なるべく快適な空間にしなければいけません。
また待合室には患者さんが座る場所を設けますが、このとき設置すべきなのはソファとイスのどちらなのでしょうか?
今回はこちらの点について解説します。
【NPS®対策】待合室に導入するのはソファ?イス?
結論からいうと、クリニックの待合室にはソファとイスの両方を組み合わせて設置するべきです。
理由はいたってシンプルであり、そうする方が両方のメリットを享受できるからです。
また、それぞれのデメリットをカバーできるとも言い換えられます。
実際クリニックの待合室では、広さやレイアウトに合わせて、ソファとイスを組み合わせて設置されているケースが多く見られます。
待合室にソファを設置するメリット
NPS®対策として待合室にソファを設置する場合、まず患者さんの身体の負担は軽減されます。
なぜならソファの方がクッション性は高く、長時間座っても疲れにくいからです。
またソファは見た目が豪華であるため、待合室の雰囲気を高級で洗練されたものにすることも可能です。
このような待合室では、多くの患者さんに居心地の良さを感じてもらうことができ、NPS®の向上も期待できます。
さらにソファは素材の種類も多く、汚れが目立ちにくい素材やレザー、ビニールなどの清掃が容易な素材を選ぶこともできます。
待合室にイスを設置するメリット
クリニックの待合室にイスを設置するメリットは、まず患者さんが座る場所を確保しやすいという点が挙げられます。
ソファの場合、必要なスペースに対してそれほど多くの患者さんに座ってもらうことができません。
多くの患者さんは、それほど見ず知らずの人の近くに座りたくないと考えるからです。
そのため、4人掛けのソファでも実際は3人しか座れないというようなことが起こり得ます。
一方イスの場合、隣との距離が近くても患者さんのパーソナルスペースを確保できます。
必ず設置した台数だけ座ってもらうことができるため、そこで計算が狂うことはありません。
またイスはソファとは違い、簡単に片づけることができます。
もしレイアウトの変更が必要な場合であっても、イスの場合はすぐに対応できます。
ソファとイスを組み合わせた場合のメリット
クリニックの待合室にソファとイスを両方設置すれば、座りやすさを重視したソファ、パーソナルスペースを重視したイスを患者さんに選んでもらうことが可能です。
患者さんに多くの選択肢を持ってもらうことは、NPS®の向上につながります。
またソファは座り心地が良いものの、長年使い続けていると徐々にクッションの形状が崩れ、座りにくくなることがあります。
特にフェザークッションを使用している場合、羽毛が偏ってしまうため、こまめな形直しが必要です。
一方、イスはそれほどクッション性がないものの、座り心地はある程度時間が経っても大きく変化しません。
このように、デメリットを補い合えることが、ソファとイスの両方を設置すべき理由です。
ソファとイスのデザインについて
クリニックの待合室に設置するソファやイスは、デザインにもこだわることでよりNPS®の向上が期待できます。
具体的には、クリニック全体のテーマと一致する色、素材を選ぶことが大切です。
また白は清潔感、ピンクは安心感、黒や紺は高級感など、色が与える印象も考えてカラーコーディネートするのがポイントです。
まとめ
クリニックのNPS®を向上させることは、決して簡単ではありません。
それでも、今回解説した待合室におけるソファとイスのバランスなど、細かいところを突き詰めていくことにより、思いの外NPS®がアップすることもあります。
もちろん、ピンポイントで患者さんの要望に応えたいというのであれば、E-Pサーベイproを活用するのもおすすめです。