自動精算機は、金銭の授受を含めた会計をすべて患者さん一人で行うことができる機械です。
電子カルテやレセコンとデータ連携することにより、会計業務の自動化が可能になります。
今回は、NPS®対策の一環として、クリニックに自動精算機を導入するメリットについて解説します。
【NPS®対策】クリニックに自動精算機を導入するメリット4選
クリニックに自動精算機を採り入れるメリットは、主に以下の通りです。
・業務の効率化
・待ち時間の短縮
・感染リスクの低減
・外国人の会計の円滑化
各メリットについて詳しく説明します。
業務の効率化
クリニックに自動精算機を導入すれば、業務の効率化を図れます。
なぜなら、クリニックの従業員が直接患者さんと金銭の授受を行ったり、領収書を発行したりする必要がなくなるからです。
また電子カルテやレセコンと連動できるタイプであれば、どの従業員がいくら請求したか、お釣りがいくらだったか、どのような決済手段が用いられたかなども記録されます。
待ち時間の短縮
クリニックにおける自動精算機の導入は、待ち時間の短縮にもつながります。
こちらはNPS®を向上させる上で非常に大きなメリットです。
特に集患数が多いクリニックの場合、診療終了から会計まで時間がかかりやすいですが、自動精算機を導入すれば患者さんのタイミングで会計が可能になります。
また受付の従業員も、「患者さんを待たせている」というプレッシャーから解放されます。
感染リスクの低減
感染リスクを低減できるという点も、クリニックの自動精算機導入におけるメリットの一つです。
自動精算機があれば、金銭の手渡しをする必要がなくなり、人と人の接触機会が大幅に減少します。
そのため、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染リスクは低くなるという仕組みです。
またキャッシュレス決済対応であれば、現金を触らずに済むためさらに効果的です。
外国人の会計の円滑化
クリニックに自動精算機は、外国人の患者さんの会計をスムーズにし、NPS®の向上にも寄与します。
外国人の方が会計の際に言葉が通じなかった場合、従業員も患者さんも不安になります。
自動精算機の中には外国語機能が搭載されているものもあるため、外国人の患者さんが訪れる機会が多いクリニックは、ぜひ導入を検討してください。
クリニックの自動精算機導入における注意点
クリニックへの自動精算機導入は患者さんのNPS®向上につながりますが、注意すべき点もいくつかあります。
まず注意したいのは、導入には初期費用だけでなくランニングコストもかかることです。
機械が高額なのはもちろんのこと、自動精算機の耐用年数は5~7年程度であるため、定期的な交換が必要です。
また自動精算機には床置き型やカウンター型がありますが、設置するにはいずれもある程度のスペースを確保しなければいけません。
クリニックの院内が狭い場合、自動精算機を設置すると圧迫感が出てしまうこともあります。
圧迫感があるクリニックは、患者さんにリラックスしにくい印象を与え、NPS®を低下させてしまうこと考えられます。
ちなみに自動精算機で患者さんに精算してもらうためには、あらかじめ釣り銭を用意しておく必要があります。
特にカウンター型はプールできるお金の量が少ないため、補充する回数は多くなります。
つまり自動精算機を導入したからとって、会計に関する業務を一切行わなくても良いわけではないということです。
まとめ
クリニックの自動精算機は、患者さんの待ち時間や従業員の手間を減らし、スムーズな会計を可能にするものです。
しかし導入にはそれなりのコストがかかり、なおかつ設置するスペースも確保しなければいけないことは理解しておきましょう。
患者さんのNPS®を測定し、生の声を参考にしたいというクリニックは、E-Pサーベイを活用して必要な情報を手に入れましょう。