LINEは、日本国内で月間9,600万人が利用するコミュニケーションアプリです。
以前はメッセージのやり取りといえばメールが一般的でしたが、現在はLINEを活用する方が圧倒的に増えています。
また、クリニックはNPS®対策の一つとして、LINE公式アカウントを作成すべきです。
今回はこちらのサービスを活用する際のポイントを解説します。
LINE公式アカウントの概要
LINE公式アカウントは、コミュニケーションアプリのLINE上で企業や店舗がアカウントをつくり、ユーザーに直接情報を届けることができるサービスです。
現在、37万を超える企業や店舗がアカウントを作成し、ビジネスに活用しています。
またクリニックの中にも、LINE公式アカウントを作成しているところは多いです。
こちらのサービスは、クリニックにとっても患者さんにとってもメリットがあります。
クリニックがLINE公式アカウントを活用するメリット
クリニックがLINE公式アカウントを活用することで、以下のようなメリットが生まれます。
・メッセージの一斉送信が可能
・開封してもらえる可能性が高い
・ホームページに誘導しやすい
LINE公式アカウントでは、友だちに追加してもらった患者さんにメッセージを一斉送信することができます。
そのため効率的に情報提供ができ、情報の内容によっては、一度に複数の患者さんのNPS®を向上させられます。
またLINE公式アカウントでは、プッシュ通知で患者さんにメッセージが届いたことを知らせることもできます。
こちらの機能により、メールマガジンと比較しても開封率が高くなります。
さらに、患者さんはクリニックのLINE公式アカウントから、ホームページの予約画面などにジャンプすることができます。
この機能は、クリニックにとって予約数の増加につながりますし、患者さんの利便性やNPS®がアップする効果もあります。
LINE公式アカウントの開設手順
クリニックがLINE公式アカウントを作成する際の流れ以下の通りです。
・LINE公式アカウントマネージャーにアクセス
・アカウントタイプの選択
・必要情報の入力
・利用規約の確認、同意
・アカウントの確認、証人
初期設定のポイントとしては、クリニックのロゴや代表的な画像を設定し、患者さんが一目で認識できるようにすることです。
また、初めてメッセージを送ってきた患者さんに対しては、自動で返信するメッセージを設定します。
こちらは、「〇〇クリニックへのお問い合わせありがとうございます」などの挨拶文にするのが望ましいです。
さらに、よくアクセスされるページや機能をボタンとして追加するリッチメニューを設定し、患者さんの利便性やNPS®を向上させるのも大切です。
クリニックがLINE公式アカウントを活用する際の注意点
クリニックがLINE公式アカウントを作成しても、患者さんに友だち登録をしてもらわなければ意味がありません。
そのためには、院内に友だち登録用のQRコードを設置したり、来院した患者さんに声掛けをしたりする必要があります。
またLINE公式アカウントは無料のサービスですが、1001件以上のメッセージを配信したい場合は、有料のライトプランかスタンダードプランを契約しなければいけません。
さらに、LINE公式アカウントは、ただ始めただけではNPS®の向上につながりません。
患者さんにとって有益な情報を提供し続けなければ、開封率も集患数も下がってしまいます。
そのため、アカウントを継続的に運用できる仕組みについては、前もって構築しておかなければいけません。
まとめ
LINE公式アカウントの導入は、クリニックにとって患者さんのNPS®、集患数をアップさせるための有効な手段です。
しかし、他院との差をつけるためには、患者さんに寄り添ったアカウントの運用が必要になります。
もし、患者さんが必要な情報を把握できないというのであれば、事前にE-Pサーベイを活用し、ニーズが高いことがわかった情報を効率的に提供しましょう。