【NPS®対策】クリニックの清掃における重要性やポイント

クリニックのNPS®は、患者様に良い接客や医療を提供するだけでなく、快適な空間で過ごしてもらうことでも向上します。
また、快適な空間をつくり上げる上で大切なのは、なんといっても清掃です。
ここからは、クリニックの清掃における重要性や主なポイントについて解説したいと思います。

クリニックの清掃における重要性

クリニックは病気にかかっている方が集まる場所のため、オフィスや商業施設以上に、衛生管理に気をつけなければいけません。
もし、清掃を怠れば、ウイルスや菌が蔓延し、病人が増える恐れがあります。

また、元々病気にかかっている患者さんの状態を悪化してしまう可能性もあるため、クリニックは常に清潔な状態を維持し続けることが大切です。

クリニックの清掃で重視すべきゾーニングとカラーリング

クリニックのNPS®対策として清掃を徹底する際、重視したいのがゾーニングと呼ばれるものです。

クリニックは、診察室や待合室、ロビーといった一般的な場所から、手術室、検査室、入院病棟など、特に感染に気を付けるべき場所まで、さまざまな役割を持つエリアがあります。

そのため、クリニックの清掃では、場所ごとに求められる清浄さや掃除手順のルールを決めています。
こちらをゾーニングといいます。

ちなみに、ゾーニングでは、院内の各場所を以下の5つの区域に分けます。

・高度清潔区域・清潔区域(手術室など)
・準清潔区域(手術室周辺、ICUなど)
・通常医療区域、一般区域(一般病室、診察室、待合室、玄関ホールなど)
・汚染拡散防止区域(トイレ、シャワー室など)
・汚染管理区域(臨床検査室、医療ゴミ室など)

また、ゾーニングで色分けされたものに基づいて、清掃用具を色分けするのがカラーリングです。
カラーリングは、区域が青で色分けされているところには、青の清掃用具を使用する、赤なら赤の清掃用具を使用するというものです。

こうすることで、高いレベルでの衛生管理を行い、菌やウイルスなどの拡散を防止し、快適な空間の提供、NPS®の向上につなげます。

クリニックで使用する清掃用具の種類について

クリニックの清掃で使用する清掃用具についても、ポイントがいくつかあります。

そもそも雑菌は、天然の素材に住み着くという習性があります。
例えば、布製の雑巾、布巾を使って清掃を行うと、そこに付着したゴミや汚れをエサに雑菌が繁殖してしまいやすくなります。

そのため、クリニックの清掃時は雑巾類ではなく、合成繊維で作られているマイクロファイバーを使用する方が、雑菌の繁殖がしにくいためおすすめです。

また、クリニックの床の拭き掃除には糸モップが使用されることもありますが、こちらはあまり衛生的とは言えないため、フラットモップを使用するようにしましょう。

NPS®向上につながる清掃時の行動について

ホコリの中には病原微生物が含まれていることが多いため、舞い上げることにより不衛生な環境を招きます。
そのため、クリニックを清掃する際には、ほこりを立てない清掃を原則とし、徹底することが大切です。

また、患者さんの多くは静かな環境を望んでいることから、大きな音を立てたり、大きな声でやりとりをしたりしないよう、できる限り静粛な清掃を徹底することも重要です。

もちろん、身体が不自由な方によけてもらい清掃を続ける、トイレを我慢してもらい清掃を続けるなど、患者さんの迷惑になるような清掃はせず、患者様優先の清掃を心掛けることも大切です。

まとめ

ここまで、NPS®対策の一つであるクリニックの清掃におけるポイントを見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
院内の隅々まで清掃を行うことは、決して簡単ではありませんが、やはり清潔感のあるクリニックの方が、患者さんは気持ち良く利用することができます。
また、より快適な空間をつくり出すためには、E-Pサーベイを活用し、患者さんの求める配慮や設備について把握することも大切です。

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