クリニックでは、患者満足度を向上させるための取り組みについて、常に考えておく必要があります。
また、その取り組みの1つとして、“電子カルテ”の導入が挙げられます。
ここからは、電子カルテの概要や、導入によって患者満足度の向上につながる理由などについて解説したいと思います。
電子カルテの概要
一般的な紙のカルテ(診療録)は、医師が診療の経過を手書きで記入する必要がありますが、電子カルテはこちらを電子的なシステムに置き換え、電子データとして一括で編集・管理することができるというものです。
近年は、開業時に電子カルテを導入するクリニックも少なくありませんが、医療機関全体を見てみると、実際の導入率はまだまだ高いとは言えません。
その原因には、運用コストがかかることや、システムに慣れるまでにある程度時間がかかることなどが挙げられますが、それ以上に導入によって得ることができるメリットは多いです。
電子カルテの導入が患者満足度向上につながる理由
電子カルテの導入におけるもっとも大きなメリットは、やはり患者満足度向上につながるという点です。
また、電子カルテが患者満足度向上につながる理由としては、まず待ち時間が短縮することが挙げられます。
電子カルテは、紙のカルテと比べて素早く情報を入力できますし、外注検査や診断書、紹介状の作成など、さまざまな作業を効率化することが可能です。
つまり、クリニック側の手間が減ることにより、患者様の待ち時間は短縮され、より丁寧な診療を提供できるということです。
その他、医師が違っても前回の診療内容が分かりやすく引き継がれることで、患者様の手間を増やすことがないというのも、電子カルテが患者満足度向上につながる理由の1つです。
電子カルテ導入時のポイント
クリニックが電子カルテを導入する際は、自院の診療スタイルに合っているかどうか、使いやすいものかどうかを考えなければいけません。
使いやすさでいうと、特に入力操作が簡単で、多くのテンプレートなどが用意されているものをおすすめします。
また、レセコン一体型を選ぶか、あるいは医事システムがあるならそちらと連携させるかどうかも検討し、連携させる場合には容易にセッティングできるかどうかもチェックしましょう。
まとめ
いまだに電子カルテを導入していないクリニックは、患者満足度を向上させる方法の1つとして、採用することをおすすめします。
また、もし導入するのであれば、一定期間運用した後、E-Pサーベイを用いた患者満足度調査を実施しましょう。
E-Pサーベイであれば、手軽な操作で今後の経営改善につながるアンケートが作成できます。
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