“eNPS”は、NPS®を基に作られた指標であり、従業員エンゲージメントを測定するために用いられます。
従業員エンゲージメントは、従業員のクリニックに対する信頼、愛着を指し、eNPSの数値が大きいクリニックは、それだけ従業員から支持されていることになります。
今回は、eNPSの計算方法、NPS®やES(従業員満足度)との違いを解説します。
eNPSの計算方法
eNPSは、こちらを導入するクリニックの従業員に対し、「このクリニックで働くことについて、あなたの友人や家族にどれくらい勧めたいと思いますか?」というアンケートを実施します。
また、従業員は質問に対し、0~10点で点数を付けます。
このとき、クリニック側は0~6点を批判者、7~8点を中立者、9~10点を推奨者とし、アンケート結果における推奨者の割合から、批判者の割合を差し引くことで、eNPSの数値を計算できます。
NPS®を応用しているだけあって、方法は非常にNPS®と似通っています。
もちろん、批判者の割合が推奨者を上回る場合、数値がマイナスになることも考えられます。
eNPSとNPS®は何が違う?
・対象者
・質問内容
・実施目的
NPS®は、顧客(患者様)ロイヤルティを図るための指標であり、当然対象者も顧客となります。
一方、eNPSは前述の通り、従業員を対象に実施される調査です。
そして、NPS®が、患者様に「このクリニックを友人や家族にどれくらい勧めたいと思いますか?」と質問し、“クリニックの推奨度”を測るために実施するのに対し、eNPSは現場にいる従業員に質問を行い、“勤務先としての推奨度”を数値化するために用いるものです。
eNPSとESは何が違う?
“ES(従業員満足度)”は、クリニックにおける福利厚生やマネジメント、職場環境など関する従業員の満足度を示す指標です。
eNPSと同じく、従業員を対象に調査を実施するものですが、これらはまったくの別物です。
ES調査では、「現在の職場にどれくらい満足していますか?」という質問を行いますが、eNPSでは「どれくらい勧めたいと思いますか?」というもう一歩踏み込んだ質問をします。
そのため、高得点を付ける心理的ハードルがESより重く、調査結果の信憑性は高くなります。
その他、分析方法が統一されていないところも、eNPSとESの異なる点と言えます。
まとめ
ここまで、クリニックが導入すべき重要な指標の1つであるeNPSの概要、その他の指標との違いについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
eNPSの導入には、離職率の低下やリファラル採用への活用など、さまざまなメリットがあります。
ただし、調査後に結果を分析しなければ意味がないため、その際はある程度時間を設けなければいけません。
しかしながら、日々のクリニック経営に追われ、調査後の結果を分析する時間がなかなか確保できないことも有るかと思います。
そこでお勧めしたいのが、簡単にeNPSを測定できる弊社のサービス「E-Pサーベイ」です。
患者満足度と従業員満足度も測定できるため、とても便利です。
さらに、曜日ごとの満足度や診療科目別満足度も測定できるため、より詳細な分析ができます。
クリニックにNPS®の導入を検討の際には、弊社までお問い合わせください。詳細に説明させて頂きます。
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