質問の順番が患者満足度調査に悪影響を与えるケース

患者満足度調査における質問を作成する際は、各項目の目的を明確にしたり、理解しやすい文言を使用したりすることが求められます。

また、質問の順番に関しても意識しなければ、患者様の回答や調査の結果に悪影響を及ぼす可能性があります。

ここからは、どのようなケースが悪影響につながるのかについて解説します。

自由記述形式⇒選択形式になっている

患者満足度調査の回答形式は、大きく選択形式と自由記述形式の2つに分類されます。

選択形式の場合、あらかじめ用意された選択肢の中から1つもしくは複数を選択して回答するため、患者様の心理的ストレスはそれほど大きくありません。

一方、自由記述形式は、文章を考える手間があり、回答するハードルが高くなりがちです。

そのため、質問の順番が自由記述形式⇒選択形式だと、序盤で体力を消耗してしまい、後半の選択回答における信憑性が下がってしまいます。

質問の時系列がバラバラになっている

患者満足度調査の質問における順番は、時系列で整理する必要があります。

時系列がバラバラである場合、後々の分析がしにくくなるだけでなく、患者様の負担が大きくなり、有効な回答を得にくくなってしまいます。

時系列が整理されていない質問の例、整理されている質問の例はそれぞれ以下の通りです。

時系列が整理されていない質問の順番

Q1.〇〇クリニックの○○(サービス名など)を知っていますか

Q2.今後〇〇(サービス名など)を利用したいと思いますか

Q3.〇〇(サービス名など)を知ったきっかけを教えてください

Q4.〇〇(サービス名など)を利用したことがありますか

時系列が整理されている質問の順番

Q1. 〇〇クリニックの○○(サービス名など)を知っていますか

Q2. 〇〇(サービス名など)を知ったきっかけを教えてください

Q3. Q4.〇〇(サービス名など)を利用したことがありますか

Q4. 今後〇〇(サービス名など)を利用したいと思いますか

助成想起⇒純粋想起になっている

助成想起とは、選択肢などのヒントを提示し、選択してもらうような、何か手がかりがある中で回答する形式を指しています。

一方、純粋想起とは、選択肢などのヒントなしで、回答欄のみを設置し、何も情報を与えない状態で患者様の声を聞く形式をいいます。

これらの順番を助成想起⇒純粋想起にすると、すでに見た選択肢の中から回答されることが多くなり、純粋に患者様が思いついた回答を集めることができなくなります。

まとめ

ここまで、患者満足度調査において、質問の順番が悪影響を与えるケースについて解説してきました。

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